2012-01-01から1年間の記事一覧

民主党が大敗した2012年の暮に

自民党大勝、民主党ボロ負けの第46回衆議院選挙が終わって早くも二週間が経ち、そうして2012年も暮れようとしています。選挙後、勝者と敗者の入れ替わりがはっきりとわかる議員会館の引っ越し風景とか、落選した途端にクビになった、民主党元議員の秘書の方…

再びの安倍政権誕生に寄せて

それは2007年の10月初旬のことだったと思います。 私は翌春に高校受験する娘のために、東京は武蔵野市にある成蹊高校の説明会に出席しておりました。 吉祥寺駅からバスに乗って成蹊学園前で降りると、武蔵野の面影が残る歴史ある広大なキャンパスは秋色濃く…

選挙に行く前に、ふと思い出したこと、忘れてはいけないことなど。

もう昔のことなので、誰に投票したかも忘れてしまったのですが、計算してみると私の年齢から言って、中選挙区制の時代に私も何度か投票したことがあるはずで、ロッキード事件やリクルート事件の後の当時の政治課題で思い出せるのは「金権政治打破」「政治不…

投票日までに忘れておくべきこと

第46回衆議院選挙の投票日があと2日後に迫っていますが、政党乱立、昔どこかで見た顔が思いもかけないところに出てきたりして、頭が混乱してしまいます。 嘗て堀江貴文氏と選挙で戦った強面の御仁が、自民党→国民新党を経て長い名前の党*1を作ったと思ったら…

「政権交代」した前回総選挙のボランティア経験から、今回の選挙について思うことなど

今から3年3ヶ月前、2009年8月末に行われた前回の衆議院選挙は、真夏の選挙でした。もしあの夏が猛暑だった翌年2010年並みの暑さだったら、熱中症できっと選挙運動員に死人が沢山出たことだと思います、本当に前年で良かったと思います。それでも真夏の選挙で…

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること  ③ 赤ちゃんは本来泣くものであること

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること ① 赤ちゃん連れの母親の大変さが本当に理解されたのか? さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみるこ…

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること  ② さかもと未明氏のクレームの真っ当な部分

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること ① 赤ちゃん連れの母親の大変さが本当に理解されたのかどうか? 私は以前から書いているように*1、赤ちゃん連れの母親は無条件で保護されるべきだと思ってい…

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること  ① 赤ちゃん連れの母親の大変さが本当に理解されたのかどうか?

再生JALの心意気/さかもと未明(漫画家) 漫画家さかもと未明氏が、飛行機で乗り合わせた赤ちゃんに関してJALにクレームを付けた一件を雑誌「Voice」12月号に寄稿したものが、ネット上でゴーゴーの非難を浴びて、そして台風のように過ぎ去って行きました。 …

イギリスはヨーロッパではない

今年の夏、ヨーロッパを燎原の火のように広がった「ユーロ危機」も対岸の火事の如くの涼しい顔で、オリンピックに続いてパラリンピックに湧いたロンドンですが(オリンピック期間中は、涼しさを通り越して夏とは思えない低温だったらしいですが)、そのロン…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ③ 入試制度はどうあるべきか?

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ② リベラルアーツは日本の実情に合っているのか? 上記の①で、最初に挙げた日経新聞の記事の順番とは逆になってしまいましたが、最後に…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ② リベラルアーツは日本の実情に合っているのか?

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して 「大学入試」というよりは、日本の大学に関して論じた、10月22日の朝刊「教育」面の鈴木典比古氏による「勉強させる教育改革を」という記事について鈴木氏の肩書きは「大学基準…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して

先週、日経新聞で入試制度を含む大学教育に関しての記事が幾つか連載されていました。 その一つは、朝刊1面に月曜日から木曜日まで連載された「大学開国」というシリーズの第五部「入試は変わるか?」というテーマのもと、 大学入試が変革を迫られている。多…

反日デモの長い夏が終わって ③ 次の世代には隣国の言語を学ぶ選択肢を

反日デモの長い夏が終わって ① 鬱々としてしまうのは 反日デモの長い夏が終わって ② そもそもこんな展開になったのは 韓国にしろ中国にしろ隣国から憎悪されている日本という国を次の世代に残すことになるとは、全く鬱々としてしまいますが、一人の平均的(…

反日デモの長い夏が終わって ② そもそもこんな展開になったのは

反日デモの長い夏が終わって ① 鬱々としてしまうのは まあ、そんな中ではっきりしているのは、ここまでの騒動になった原因は、ひとえに石原都知事のスタンドプレー と 野田首相の外交音痴のようですね。石原氏が募った14億円はどうなるのでしょう?今回の騒…

反日デモの長い夏が終わって ① 鬱々としてしまうのは

鬱々としています。 朝起きて、ご飯を食べて、人と会い、買い物をし、テレビを見たり本を読んだり、以前と何も変わらないはずなのに、鬱々としています。 何故にこの秋の日々に鬱々としているのか? それは9月半ばの、中国各地の反日デモの映像が頭から離れ…

茶人とペットボトルと顔認識自動販売機

お茶のペットボトルが、現在のようにどこでも買えて何の抵抗もなく飲めるようになったのは、そんなに久しいことではない、と思います。 調べてみると、それまで業界が自主規制(「ゴミの増加を懸念して」らしいです)していた500ml以下の小型サイズのペット…

自民党総裁選候補者と民主党代表選候補者の、経歴の耐えきれない軽さ

「デマこいてんじゃねえ!」がタイトルのRootport氏のブログで、 「もうイヤだ日本の政治家バカばっか!」 というエントリーを読んだ後、昨日の日本記者クラブ主催の自民党総裁選候補者公開討論会の中継を見て、わかりやすく整理するために、自民党総裁選に…

中国・韓国に対して日本人がとるべき「毅然とした」態度とは?日本の「国益」とは?

先日テレビ中継されていた、衆議院と参議院の予算委員会(外交防衛問題)をちらちらと見ていたら、竹島・尖閣問題については国民の代表である議員の先生方が揃いも揃って、韓国や中国に対して「もっと毅然とした態度で臨むべき」と吠えて(←誇張ではなく文字…

夏の日々に、「老い」と「死」について思いめぐらすこと

もう10年は猶に昔、40歳を迎えた夫がこう言いました。 「平均寿命まで生きられるとしても、もう半分が過ぎたんだなあ。」 ひんやりした空気が一瞬流れたような、孤舟の影漂う発言だったのですが、夫よりも数歳年下の私は、「ふん」と鼻先で笑いました。酷い…

避け難い選択を責める権利は誰にもありません:ルーマニアで殺害された女子大生の悲劇に関して

本当に痛ましい事件で、ご両親、そして彼女を見守り育ててこられたご親族の気持ちを思うと、いたたまれません。 亡くなった益野さんは、正に私の娘と同じ歳です。 同じ1992年に生まれ、きっと初節句も七五三も同じ年に祝い、同じ年に小学校に入学。きっと習…

朝日新聞 朝刊一面「いじめと君」の酷い連載が終わって

2週間にわたって繰り広げられたロンドンオリンピックも終わり、また日常が戻ってきました。 「スポーツの祭典」五輪というだけあって、期間中はロンドンの現地からは何万キロも離れた日本のテレビの前にいる私ですら気分は「お祭り」という非日常にあり、選…

韓国大統領竹島上陸、及びロンドンオリンピックでの韓国人選手の振る舞いから、かつて出会った韓国人について思い出したことなど

先ず前提として。 私は、韓流に興味がありません。 この属性は私の年代では珍しいので、話題が「韓流」になった時には、私はにこにこ笑って口を閉じています。だって、興味がないのですから、disることもできないのです。「韓流スター」で名前と顔が一致する…

オリンピックの応援とは違う愛国心が、家電メーカーリストラのニュースで芽生えたことなど

連日の酷暑とオリンピック報道一色の中で、オリンピック以外のニュースへの反応度が、平時の三分の一程度に低下している私ですが、このニュースには驚きました。 パナソニックが10月に「小さな本社」 150人の戦略本社に 2012.8.3 18:41 大手電機メーカ…

なでしこジャパンがエコノミークラスでオリンピックに向かったことについて書いたエントリーに追記

前に書いたエントリー なでしこジャパンがエコノミークラスでオリンピックに向かったのは良かったのかもしれないと思うことなど に追記 上記のエントリーを読んで頂ければわかるように、サッカーに限らずオリンピック出場選手には、 人気競技であるか否か、…

「飛び級」&「高校早期卒業制度」&「秋入学」   高校と高校生活はどうなるのでしょう? 本当にこれがベストの施策か?

「秋入学」を東大が繰り出してきたと思ったら、次は「飛び級」「高校早期卒業制度」を繰り出してくる文部科学省ですが、国家の政策、特に教育制度については「数打ちゃ当たる」では困るのであって、国家の大計を見据えると同時に児童・生徒・学生の立場に立…

なでしこジャパンがエコノミークラスでオリンピックに向かったのは良かったのかもしれないと思うことなど

W杯チャンピオンでありながら、オリンピックへ向けて日本からヨーロッパまでエコノミークラスで移動した「なでしこジャパン」こと女子サッカー日本代表が、様々なプレッシャーにも負けずに初戦のカナダ戦に勝利しました。 ヨーロッパまでは約12時間のフライ…

原鉄道模型博物館開館のニュースから、ドイツの鉄道博物館の幾つかを思い出すこと

7月10日、横浜に原鉄道模型博物館が開館しました。 この貴重にして膨大な鉄道模型を寄贈した原信太郎氏については、今回の博物館開館に伴う報道でもお姿をお見かけしたり、ユニークな経歴を綴った記事も拝見しましたが、それだけでは原氏の凄さはわからない…

子育て中の若い母親に対して非寛容な社会は誰が作っているのか?

定期的に喚起されるこの手のトピックを、この暑さの中(←関係ない)目にしました。 産経新聞の金曜討論:西舘好子氏vs日菜あこ氏 「ベビーカーでの乗車」って・・・子守唄協会理事長vsママサークル総代表 (削除されている場合は、 この方のブログへ。全文掲…

挫折した「元エリート」匿名ポスドク研究者が書いた「無題」という記事に関して、3パターンの今後の展開(妄想入り)

「無題」と題されたこの記事が、ちょっと前に話題になっていました。 私が偶然最初に目にしたのは、エリート意識と研究者という、理系脳毒之助氏という方の記事でした。私も理系脳毒之助氏同様、元記事を最初は素直に文章通りに読んで単純に心を動かされまし…

「ドイツ料理が美味しい」とは思えない、少数派(かもしれない)の独り言

ドイツ旅行から帰ってきた人と話していて、もやもやする気持ちになることがあります。「ドイツは食べ物が美味しかったわ〜。何食べても美味しくて。あれもこれもと食べていたら旅行中に3キロも太っちゃったわ。」 日本に帰国して再び「和を尊ぶ」精神を取り…