「ドイツ料理が美味しい」とは思えない、少数派(かもしれない)の独り言

ドイツ旅行から帰ってきた人と話していて、もやもやする気持ちになることがあります。

「ドイツは食べ物が美味しかったわ〜。何食べても美味しくて。あれもこれもと食べていたら旅行中に3キロも太っちゃったわ。」


日本に帰国して再び「和を尊ぶ」精神を取り戻している私とはいえ(個人主義の欧米に暮らすと日本人的はキツい性格になるらしい)、ドイツに3年住んだことがある身としては、とてもとても

「そうですよね〜。ドイツの食事って美味しいですよね〜」

と美しくご唱和できないのです。私の良心がそれを許さないというか、テキトーに同意しておけば世界平和が保たれるものが、


「え〜???そうですか?ヴルスト(ソーセージ)は3日で飽きるし、第一塩辛いし、どのお料理も味付けはイマイチだし、うんざりするほど量が多いし、デザートは大味で、その上ケーキなんて一人分が小さいお弁当箱くらいの大きさだし、美味しいですかぁぁぁ? 私なんて、ドイツでは食べるものがなくて、3年駐在して4キロ痩せちゃいましたよ!」


と、空気を読まねばならない国の住民であることも忘れて、ついつい反駁したくなって。

かなり飽きてきたドイツ生活ー世界の辺境で不条理を叫ぶ

↑ の書き手であるnorthtokyo氏の言 ↓ を読んで、やっと同志を見つけた思いがする、元ドイツ生活者である私。

ドイツに来たばかりの頃は,「ドイツの食事ってフツーに美味しい」と思っていたけれど,どの料理も味付けがほとんど同じなので,しばらくすると飽きてしまった.
そして,悲しいことに,「美味しい」と思う料理に出会うことがほとんど無い.
かなり飽きてきたドイツ生活ー世界の辺境で不条理を叫ぶ


このnorthtokyo氏は、渡独1年くらいでいらっしゃるようですが、そうなんですよ、ドイツの食事を「美味しい」と感じる(錯覚する)のは、せいぜい最初の一ヶ月。それ以降は、美味しいものを探しては裏切られ、「これはいける!」と思って後悔し、そして諦念の境地に至るわけですが。
northtokyo氏が書かれているここの部分 ↓ 、

ドイツに来たばかりの頃は、「ドイツの食事ってフツーに美味しい」と思っていたけれど、どの料理も味付けがほとんど同じなので、しばらくすると飽きてしまった

私も全くそうでした。レストランで食べるものも、テイクアウトで買うものも、「美味しく」感じていたのです。しかし、「結婚」でもそうであるように蜜月はそう長くは続かず、すぐに「飽きて」くるのです(元々相手が「絶世の美女」というわけでもないし)、それもかなり早期に。再び「結婚」との類似性を指摘させて頂ければ、一度「飽きて」しまったら、修復はかなり難しく(不可逆変化なので)、根本的な発想の転換をする、か、もしくは、「離婚」 「離独」(ドイツを去ること)しかありません。

幸せなる旅行者の方々は、その「蜜月」の間にドイツを去っていかれるので、その後の砂を噛むような(←またしても「結婚生活」と共有できる比喩ですが)ドイツの食生活を免れていらっしゃるのです。
では、どうして「美味しいドイツ生活」は持続しないのか?について、私なりに考えてみました。
先ず一番の理由は、northtokyo氏も指摘していらっしゃるように
・どの料理も味付けが殆ど同じ
これが挙げられます。基本「塩と胡椒」。いや、これは正確ではありませんね。ソーセージなんかはやたら塩辛くておまけに胡椒が効き過ぎている反面、焼いたお肉なんかは、「塩、胡椒」でさえ使われていないが如く、味が無いなのです。つまり、一言で言うと「ケチ」。失礼しました、論理が飛躍してしまいましたね、以下のようなことではないかと思うのです(あくまで私の仮説→誰か検証してください)。
「腸詰めに代表される、塩や胡椒で味付け(臭みをごまかす)しなければ食べられないもの、保存できないものには、多分昔は貴重品であったであろう『塩』と『胡椒』を使うが、焼いたり煮込んだりして腐敗を防ぐ他の手だてを既に施しているものには、貴重な『塩』も『胡椒』も勿体ないから伝統的に使わない」
「ドイツ人はエコではないがケチである」という、私にこびりついた偏見から来ている仮説ですので、信憑性は全くないのですが、そう考えでもしないと、「やたら塩・胡椒味が強いハム・ソーセージと、逆に味付けが殆どされていない焼いた/茹でた肉料理」の説明ができないので。

私がドイツ語を習った何人かのドイツ人のうちの一人の先生(20歳後半女性)と、或る時一緒に中華料理店に行った時に聞いたことがあるのですが、
「多くのドイツ人は中華料理が好きですか?」(←ドイツ語初級者でもできる質問ですね!)
という私の質問に、
「Nein, ドイツ人は食事に関してはとても保守的である。私の祖父母は今まで中華料理を食べたことがないと思う。これからも食べないと思う。ニンニクもドイツでは年配の人は食べない人が多い。スパイスが効いた料理は苦手である。だから私の祖父母はイタリア料理も殆ど食べない。食事に変化は求めない。祖父母は毎日同じものを食べる。」
って言うんですよね。これを聞いて腑に落ちたことがあります。ドイツのお肉屋さんで、「Fleischwurst」というソーセージを売っているのですが、
ちなみにFleischwurstとは

Fleischwurst:ドイツが起源のボロニアタイプのソーセージで、原料肉に牛肉と
豚肉の等量を用いて、香辛料などとカッティングし、牛小腸に充填し
リングソーセージのようにリング状にする。
その後軽くくん煙し、72〜75℃でクッキングした製品である。
一般的には蒸してからスライスするか、あるいはスライスしたものを
フライにして食べる。 フライシュブルスト(製品名)とは


という形で売っているのを、「これくらい(手で欲しい大きさを示す)ください」という、極めてアナログな方法で店員さんにお願いして切ってもらって、こーゆーの ↓ を

買うのですが、その手間をとるに値するくらい、やはり美味しいのですが、店員さんに聞かれるのですね。
「ニンニク入り(mit Knoblauch)とニンニク抜き(ohne Knoblauch)とどちらが欲しいのか?」
と。見た目は同じでも、ニンニク入り/抜きの二種類あるわけです。私なんかは、「ニンニク入りの方が美味しいに決まっているじゃないの!」と思っていたのですが、そのドイツ人の先生の発言以降気を付けて見ていると、年配のドイツ人は皆「ニンニク抜き ohne Knoblauch」と言っているではないですか。
他にもそれを裏付ける言質をドイツ人から得ています。或る夏、私はドイツのVolkshochschuleという、日本で言うとコミュニティカレッジのようなところで、「英会話集中講座」(月曜日から金曜日まで、朝9時から夕方4時まで)を2週間ほど、ドイツ人に混ざって受けたことがあります。15人くらいのクラスで、先生は「イギリス大好き」が嵩じて着ているものもローラ・アシュレイ崩れのような花柄ばかりのドイツ人オバサン(この先生世代だと、「イギリス」というのは第二次世界大戦の憎っくき「敵国」だったと思うのですが、まあ日本でも嘗ての敵国アメリカ大好きのオバサマも数多くいらっしゃいましたから、同じようなものなのかも)、生徒は、トルコ人ティーンエイジャーの女の子1名、ドイツ人と婚約しているギリシャ人の女の子1名、そして堂々の東洋及び日本代表の私1名以外は全員ドイツ人、というクラスだったのですが、そういう英語のレッスンではありがちな「2人組で会話をしましょう」的な時間に、ひょんなことで私と組んだのは、「定年退職したので、来年の夏は妻と車でイギリスの湖水地方を旅行したい。だから今英会話を学んでいる(自己紹介によると)」オジサンで、現にそのクラスには奥様と一緒に来ていて(日本人なら夫婦で一緒の英会話教室には行かない気がする)、「少年の頃、シュバイツァーに会ったことがある」というのが自慢の、そのクラスの中ではずば抜けて英語がド下手なオジサンだったのですが、これまた英会話教室ではよくあることですが、2人組で「食べ物」についてお互いに質問しあうという場面で(ちなみに会話の文法レベルは、全員が日本の中学校3年生レベル。だけれどもそのレベルでガンガン話すのがドイツ人クオリティ)、「あなたはジャパニーズフードは好きですか?」と「期待される日本人」のキャラを素直に演じて質問してみたところ、そのオジサンはドイツ人にしては妙におどおどして「私はジャパニーズフードは食べたことがない」というんですね!!!当時「SUSHI」が爆発的にヨーロッパで広まりつつあった時だったのですが。じゃあ、次に聞いてみるのは「チャイニーズフード」しかないですよね?でもそれも「食べたことがない」と言うのです!会話練習ですから、そこでメゲて引き下がるわけにはいきませんから次は「イタリアンフード」で聞いてみたわけです、そうしたらそれも「食べたことがない」!!!推定年齢60歳代前半、ってところの「最近定年退職した」ということは正に戦後を生きてきた、日本で言うと団塊の世代のオジサンです。このオジサンのような人が、もしかしたらドイツ人の典型なのかもしれないと思うのですね、今となっては。
事程左様にドイツ人は「味」に関して未だに保守的であり、ドイツ人にとっては「塩、胡椒は控えめ、ニンニクも入れない料理」がデフォルトで、「味噌、醤油、みりん、わさび、生姜、柚子、山椒、木の芽、三つ葉、ネギ、みょうが、胡麻」等々、「味のバリエーション」に於いては世界最高峰の和食の世界で育った日本人的にはかな〜り物足りない、故に「飽きてしまう」、のが、ドイツ料理の不都合でも何でもない真実なのです。



ちょっと「食べ物」からは脱線しますが、この「英会話集中講座」で、私は人種差別を目の当たりにしました。イギリスかぶれの先生の個人的人種差別であり、ドイツ人全員に敷衍できることではありません。皮肉なことに、ただ一人の東洋人である私がターゲットであったわけではありませんでした。それどころか、何故か理由はわかりませんが、日本人である私は「名誉白人」ではありませんが、いちいち先生が気遣ってくれ、会話のtopic毎に先生が「日本ではどうか?」と私に振ってくるほどで、また話の端々に日本に対する印象がかなり良いことがわかりました(私がイメージ作りに貢献したわけではありません)。ギリシャ人の女の子は、「金髪は金髪でも、北欧系でもアーリア人系でもなく、肌は浅黒いが髪は金髪に近い亜麻色」(最初は「金髪」なら皆同じに見えていたのが、徐々に違いがわかってくるものなのです)という綺麗な女の子でしたが、ドイツ人と違ってシャイで、自分から積極的には発言も質問もしない生徒でしたが、先生のこの女の子に対するスタンスは、「ニュートラルな無関心」。悪意があって無視しているわけではないけれども、先生が他のドイツ人生徒に対してやるように、そのギリシャ人の女の子が積極的に英語で話せるように教師として場を導く、ということはしなかったのでした。一方、先生が積極的に或る意味「悪意」を以て対していたのが、トルコ人の女の子でした。最初の自己紹介(彼女はトルコの大学に行っており、夏の間、ドイツに住んでいる姉のところに来ているとのこと)や、「何故ここに英語を学びにきたか」ということに関して全員がやったスピーチで、既に彼女がクラスで一番英語が流暢であることは、私でもわかりました。でも、その先生は何かにつけ、その子には厳しいのです、否、「厳しい」を超えていました。ちょっとでも遅刻してくると(確かにドイツ人は相当punctual なのですが)厳しく叱責し、授業の途中で彼女がトイレに行くために教室を出て行くと、両手を上げて大袈裟に溜め息をつくのです、他の生徒も同じようにトイレに行くというのに。2人組で会話する時、誰か一人アブレたら、他の人ならば先生自身がそのアブれた生徒と一緒に組んで会話をするのに、そのトルコ人の女の子がアブレた時には知らん顔。で、他のドイツ人もそれを指摘しようとしないのですね。椅子を持ち寄って丸く座ってそれぞれが誰かを指名して質問をする、という会話練習の場合も、誰もそのトルコ人の女の子を指名しないのです、東洋人の私だけなんですよ、その子に質問するのは。私とて、無敵の正義の味方であるはずもなく、それどころか、西洋人の中ではチキンであり脆い脆い「名誉白人」の立場ですから、「トルコ人に対するドイツ人の差別を何もわかっていない部外者」を殊更装って、空気読めてない風にそのトルコ人の女の子と会話をする他なかったわけですが。でももし、このターゲットが私ならば、私はどうしたでしょうか?島国ニッポンで「やわ」に育ってきた私なら、こんな露骨な差別には瞬間に心が折れて、その後の授業には出ないかもしれません。最後まで授業に出ていたそのトルコ人の女の子は偉かったと思います。彼女が既にドイツにおいてそういう状況には慣れていたのなら、それはそれでまた複雑な気持ちになりますが。「食べ物」だけでなく、ドイツ人(の一部)には、日本からでは想像がつかないウルトラ保守的、というか排外的というか、そういう一面があることを知った一件でした。


凄まじい脱線から再び「ドイツの食事」に戻って。
「世界中どこの都市に言っても、中華料理店とイタリア料理店に入れば、先ず失敗はしない。」と何かで読んだことがありますが、この「世界中」の中にドイツが入っていないことは確かなようです。
・ドイツのイタリアンレストランは美味しくない
northtokyo氏もおっしゃっているのですが、

ドイツはイタリアンの店がたくさんあるけれど,そこでパスタを食べても今ひとつ.
味付けもビミョーなことが多いし,そもそもパスタの茹で加減がメチャクチャ.
アルデンテのパスタが出てくることなんてほとんど無く,大抵は茹で過ぎのふやけたパスタが出てくる.
パスタの完成度がこの程度なら,他の料理は推して知るべしと,あまり食べる気が無くなる.
かなり飽きてきたドイツ生活ー世界の辺境で不条理を叫ぶ

そうなんですよね。前述したように、ドイツにおける「イタ飯」は新興勢力なようで、イタリアンレストランは、最近になってボコボコあちこちに出来ているようですが。そしてnorthtokyo氏の言を読んで思い出し笑いをしたのですが、確かにドイツにおけるイタリアンのレベルは最っ低!!!です。バスタはうどんのようだし、味付けも何かイタリアンじゃなく、northtokyo氏のブログタイトルではありませんが、日本のイタリアンレストランのレベルの高さを遠いドイツの真ん中で叫びたくなるレベル。そして、ドイツ人に合わせたのだと思いますが、量がハンパじゃないのです。パスタとか、お皿の底から湧いてるんじゃないかと本気で思いたくなるほどの量なんです。私は食べ物を残すことには抵抗がありますし、胃袋には自信があるので、少々の量なら無理にでも食べきってしまうのですが、ドイツのイタリアンレストランのパスタは、そんな私でも白旗を上げて降参して残してしまうくらいなのです。そんなドイツのイタリアンレストランですが、これに関しても耳寄りの情報が。
ドイツのイタリアンレストランは「なんちゃってイタリアン」が殆どなんだそうですよ。イタリア人が経営しているんじゃなくて、それこそギリシャ人とか、チュニジア(我が家がよく行っていたレストランはそうでした)とかが、「ギリシャ料理チュニジア料理じゃ客を呼べないから、とりあえずイタリアンの看板」という感じでやっているそうですよ。又しても、日本のイタリアンのレベルが高過ぎるからついつい私たち日本人もそこそこのレベルを求めてしまうのですけどね。嘗ては日本のイタリアンレストランも「なんちゃってイタリアン」で、「ナポリタン」とか訳のわからないケチャップ炒めが堂々とメニューに載っていたものだったのですが、その後本場の味をコピーできるだけの料理人の質と層があり、それを求めるお客がいて、今や日本におけるイタリアンレストランは「外れがない」というかどこにふらっと入ってもそこそこのレベルだし(ドイツのイタリアンレストランは、日本におけるファミレス以下のレベル)、パスタやピザというメニューはもう日本人のDNAに達するレベルまで浸透しています。そんな日本からドイツに行って、なんちゃってイタリアンレストランに行っても美味しいはずありませんのよ。


・ドイツの中華料理は・・・ビミョーです。
華僑の人々の経営なのでしょうか、80年代頃からある中華料理店は味も量もすっかり「ドイツ化」しています、サラダにドレッシングがどばどばかかっていたり、付いてくる「ライス」の量が相撲部屋並み、というところなど。そして古いお店が多いので、はっきり申し上げてよ〜くお店を選ばないと、中には「バックヤードを見たら二度とそのお店の料理は食べられなくなる」ような類いのお店もあるようで。チャイナパワー、就中チャイナマネーパワーはドイツをも席巻していますが、清潔好きのドイツ人にとっては不衛生な/不衛生に見える中華料理店は、とても人気があるとは言えない、という印象です。一方、新しく出来た清潔そうで内装も最新の中華料理店もあるのですが、そこのお店の従業員はやたらドイツ語が流暢なのです、古い中華料理店の従業員のたどたどしいドイツ語とは真逆です。そしてやたら美人が多い。夫なんか、一度会社の接待で使って次に家族で行った時に「ヘル◯◯!」(「ヘル」は英語の「ミスター」)と高らかに入り口で苗字を正確に呼びかけられる、という経験をして「あそこは絶対に中国の情報機関の出先だと思う。」と言っておりましたが。日本人にとっては、馴染み深い中華料理、それも清潔で且つドイツ化されていない中華料理、というのはドイツではとても有り難い存在なのは事実ですが。


又しても脱線ですが、今上述の中華料理店のことを書いていて思い出したのですが、ドイツにおける知り合い(非日本人)が、ドイツ語とフランス語のバイリンガルだったのですが、彼女が言うには、中国を旅行中のフランス人の友達と当然フランス語で電話していて、「天安門」という単語が会話に出た途端、電話が切れてしまったそうなのです。また別の時に、今度はドイツ人の友達でやはり中国を旅行中の友達とドイツ語で電話している時にも同じく「天安門」という言葉が出た途端、電話が切れてしまったとか。その知り合いは半ば本気で、「あれは偶然とは思えない。中国は24時間、色々な言語の電話を盗聴しているに違いない。」と信じていましたね。それを思い出して、ふと中国の情報機関がその物凄い検索網で、ネットの場末(←「はてな」のことではなくこのブログのことです)の上記の駄文をサーチされハッカー攻撃を受ける、というような想像(妄想)をしてしまったのでした・・・。


さて、今更ですが、そんなドイツのそんな食生活(外食)をどう乗り切るか?特に「ドイツ料理」とどう付き合っていけばいいか?というと、私が思うに、唯一にして無比、空前にして絶後の対策は、以下しかないかと。


・いつでも「My 醤油」を携帯する。
どんなに救い難い料理でも、有り難いことに「お醤油を一滴垂らす」だけで、かなり味の改善が認められます。
適応メニュー:Schweinehaxe(シュヴァイネハクセ)、Eisbein(アイスバイン)、Schnitzel(シュニッツェル)、Sauerbraten(ザオバーブラーテン)、Rinderrouladen(リンダールーラーデン)、Spargel(シュパーゲル)、Reibekuchen(ライベクーヘン)、等々
つまりその辺のドイツ料理何にでも適合しますよ。また、外食に携帯してお皿に数滴垂らすだけではなく、町の肉屋やデパート、スーパーで売っている、ただ豚の骨付きバラ肉を焼いたもの(焼き色はいかにも美味しそうですが、食べると殆ど味らしい味がしない代物)なんかを買ってきて、自宅で芥子醤油で食べると、マンモスの肉をそのまま焼いて食べるかのような元の風味に比べて、かなり文明の味がします。お醤油って本当に素晴らしい調味料だと思います。ドイツではどこのスーパーでも売っているという訳ではありませんが、デパ地下ならぬデパートの食品売り場にはお醤油売っていると思います。日本からドイツに行かれる旅行者の方も、一週間以上滞在される場合は(連続で何食までドイツ料理に耐えられるかという私のリミットは3日ですが)これは切にお勧め致します。


旅行で数日訪れるのではなく、数年ドイツで暮らす場合、外食の楽しみは早々に見切りをつけて(未だにチップの計算も面倒だし。←フランスでは今やチップは必要ないんですが)、素材を選んで「内食」にならざるをえないかもしれませんね。
ドイツの食材は、また別の話になるので、これは後日別エントリーにて。