教育

めいろまこと谷本真由美氏は、AO入試を批判していますが、では大学付属校はどうなのか?

慶応大学法学部の学生青木大和氏が、小4を詐称したサイトを作って即バレした余波といいますか、青木氏が代表のNPOやら、青木氏が慶応大学をA0入試で受験するにあたってお世話になっていた「AO義塾」とやらの予備校の代表の「ポエム」やら、次々と芋づる式に…

 今の時代、女子校に娘を入れる意味とは?

女子校出身者が娘を女子校に入れたがるワケのうちの一つかなあ。 コメント欄を見ると、個人の経験に基づくご意見がだーっと並んでいたので、怖じ気づいて自分のブログにエントリーを書くことにしました、反対意見ですし。個人的経験を排して、書いてみたいと…

 何故教師は、「我が子よりも教え子」の入学式を優先すべきなのか? 考えてみました。

埼玉県の県立高校に勤務しており、今年度新入生の担任でもある教諭4人が、自身の子供の入学式に出席するために、勤務先の高校の入学式を欠勤したことが、賛否両論をよんでおります。4月23日の朝日新聞朝刊社会面でも、 担任が出席すべき入学式は、我が子か、…

 東京大学の推薦入試の詳細を見て感じた8つの疑問

東京大学が平成28年度の入試から行う推薦入試の詳細が発表になりました。平成28年度推薦入試について(予告) 今までも、メインストリームの前期入試の他に、後期入試というものがありました。 後期入試は、科目や配点の移り変わりもあり、「英語読解力やら…

*「中高の英語の授業を英語で行う」という、きっと誰も責任とらない愚行について

安倍政権になって下村文科大臣のもとで発表される、教育改革に関するニュースは、毎回毎回、日本の将来を思うと溜め息が出るような暗いニュースばかりです、大学入試を「達成度テスト」に替え「人物重視」の試験にするだの、「道徳」を教科化するだの、小学…

 年長児から塾通いをしなければならない日本の公教育と、下村博文・現文部科学大臣

11月に入った或る日、どっさり折り込まれた新聞広告の中に、塾や予備校の冬期講習の案内がありました。 それ自体は驚くべきことではありません、嘆かわしいことではありますが。 どこの塾・予備校も、他社にお客を取られまいと(お商売ですからね)、冬期講…

山本太郎参議院議員が園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことから 雑感

山本太郎参議院議員が、10月31日に赤坂御苑で開かれた「秋の園遊会」において、天皇陛下に手紙を手渡したことで、各方面に物議を醸しています。 私もこのニュースを見て驚きはしましたが、その驚きは「私には、そういう発想(天皇陛下に一般国民から手紙を渡…

 さようなら、センター試験    センター試験の「功」と「罪」

さようなら、センター試験!この度廃止が決まったセンター試験への送別の辞を、不肖わたくし、共通一次試験世代のオバサンが述べさせていただきます。 実体経済がそれほど回復していないのにも拘らず、「経済は好転している、何故なら経済は気分だから」と言…

親のための「海外大学サマースクール」入門

日本の大学は過去何十年いったい何をしていたのだろう?と疑問を持ってしまうくらい、ここ最近色々な大学が「グローバル化」「秋入学」(←事実上頓挫しましたが)「4学期制」と矢継ぎ早の変革をしております。太平の眠りから覚めて、右往左往しているような…

英語話せないのは日本の大学教育のせい

アメリカ日記14 僕が英語話せないのは日本の教育のせい 示唆に富んだエントリーでした。 この記事を書かれた taichi MATSUMOTO氏本人によるCVによると、氏は、京都大学に入学と同時にアシスタントプログラマーとして働き始め、 その会社から何人かとスピンア…

小学校で英語を教科化することが「グローバル人材」を養成する効率的なやり方かどうか?   「帰国子女」を目指してはいけない。

5月23日MSN産経ニュース 政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は22日、国際化社会における人材育成と大学改革について議論し、小学校で英語を正式教科とすることを柱とした提言案を大筋で了承した。来週にも安倍晋三首相に報告する。 提言…

武蔵中・高が始める英語の課外授業のニュースを読んで 雑感

5月18日の日本経済新聞夕刊にてこういう記事を読みました。 見出しは 海外大学狙い英語漬け 本文は以下抜粋。 私立の有力進学校、武蔵中学・高校を運営する学校法人、根津育英会武蔵学園(東京)は英語圏への大学の進学を目指す中高生向けに、英語だけで科学…

下村文部科学大臣の「ギャップタームを活用して海外に留学したいという学生全員に奨学金を給付する」発言の謎

本当に「妄言」としか思えないのですが。TBS News(動画あり) アメリカを訪問中の下村文部科学大臣は1日、東京大学などが進める秋入学への移行にあわせ、高校卒業から大学入学までの半年間の短期留学を希望する学生全員に対し奨学金を給付する考えを明らか…

'大学入試にTOEFL' 朝日新聞オピニオン欄「争論」の遠藤利明自民党教育再生本部長の主張に欠けていること

5月1日朝日新聞朝刊オピニオン欄「争論」で、遠藤利明氏(自民党教育再生本部長)ご自身が、大学入試へのTOEFL導入について語っていました。想像を越える、実に酷いものです。 これに対するTwitter上の反応は、 「自分は受けたこともない、『受けても10点く…

東京大学の新しい語学プログラムと慶応大学の学期スケジュール変更のニュースについて 雑感

新年度を迎えて、日本の大学の改革(案)が報道されています。先ずは先週入学式が行われたばかりの東京大学。朝日新聞によると、 (前略) この春、東大は動いた。一つは、英語での論文提出を課す半期の授業を1年生全員に必修をしたことだ。英語で論文を書く…

日本のお父さん、お母さん、大学入試や国家公務員の採用にTOEFLが導入されてよいと思いますか?

去る3月21日に、自民党の「教育再生実行本部」から以下のような提言がなされたのですが、異論が続出したそうで、一週間後の28日に早くも朝令暮改ならぬ「提言の了承を見送る」決定がなされたとか。 最初の提言は以下のようなものです。 大学受験資格にTOE…

2013年「浪人」考

以前「父、祖父の代から3代にわたって東京に住んでいる」という知人に聞いた話です。 3代にわたっているのは東京住みということだけではなく、3代にわたって東大出身で、その他親戚中に東大卒がゴロゴロいるんだそうですが、皆が皆現役で合格したわけではな…

「東大文一足切りなし、最低点203点」から見えてくること

センター試験については、今までも散々書いてきたので、今年はもう書くこともないだろうと思っていたら、 東京大学は、25〜26日にある文科1類の2次試験(前期日程)へ向け、受験者の一部を大学入試センター試験の成績を基に門前払いする「第1段階選抜…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ③ 入試制度はどうあるべきか?

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ② リベラルアーツは日本の実情に合っているのか? 上記の①で、最初に挙げた日経新聞の記事の順番とは逆になってしまいましたが、最後に…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ② リベラルアーツは日本の実情に合っているのか?

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して 「大学入試」というよりは、日本の大学に関して論じた、10月22日の朝刊「教育」面の鈴木典比古氏による「勉強させる教育改革を」という記事について鈴木氏の肩書きは「大学基準…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して

先週、日経新聞で入試制度を含む大学教育に関しての記事が幾つか連載されていました。 その一つは、朝刊1面に月曜日から木曜日まで連載された「大学開国」というシリーズの第五部「入試は変わるか?」というテーマのもと、 大学入試が変革を迫られている。多…

朝日新聞 朝刊一面「いじめと君」の酷い連載が終わって

2週間にわたって繰り広げられたロンドンオリンピックも終わり、また日常が戻ってきました。 「スポーツの祭典」五輪というだけあって、期間中はロンドンの現地からは何万キロも離れた日本のテレビの前にいる私ですら気分は「お祭り」という非日常にあり、選…

「飛び級」&「高校早期卒業制度」&「秋入学」   高校と高校生活はどうなるのでしょう? 本当にこれがベストの施策か?

「秋入学」を東大が繰り出してきたと思ったら、次は「飛び級」「高校早期卒業制度」を繰り出してくる文部科学省ですが、国家の政策、特に教育制度については「数打ちゃ当たる」では困るのであって、国家の大計を見据えると同時に児童・生徒・学生の立場に立…

「真面目系クズになったのは、親に愛されていなかったから」と言われても・・・。

早いとこ親から愛されていなかったことを知ったほうがいいかもしれぬという増田氏(女性のようですが)のエントリーを読んで。 「親」という立場にいると、「親から愛されていなかった」という言葉に反応してしまうのです。ちなみに、「増田」をご存知ない賢…

 大学受験 「不合格」になった我が子を前にして親の在るべき姿 in 2012 とは?

今年の大学入試の季節も終わりました。 新聞は「合格おめでとう!」と合格者の名前とコメント付きの予備校や塾の広告が花盛り。新聞のチラシも華々しく合格者一覧を載せています。週刊誌もかき入れ時とばかりに「出身高校別大学合格者一覧」を節操なく大きく…

「英語化の行方」 本当に「英語だけ」でよいのでしょうか?

昨日の朝日新聞グローブの特集は 「The language of the future 英語化の行方」 *1でした。 外交やビジネスの世界で進む英語の国際共通語化。 しかし中国などの新興国が台頭し、米国の影響力にかげりも見える。英語の勢いはどこまで続くのか。 という見出し…

【大学新入生へ】今、大学生活に不可欠なことは何か? 

【大学新入生へ】大学生活に不可欠な良き学生街とは-Togetter まあ、何とノスタルジックというか、どこの時代遅れの戯言?と思ってしまいました。 私は大学生の母なので、この一連の呟きの主であるnabe_yas1985氏よりも年齢は上だと思いますが、それにしても…

 「秋入学」 「一橋大学、お前もか・・・」

今週の月曜日から、日経新聞の1面で「大学開国」という特集をやっていて、多分金曜日まで続くと思われるこの特集を全部読ませて頂いてからもう一度この問題について考えてみようと思っていたのですが、今朝の一橋大学独自案の報道を見て、一言言いたくなって…

今日の朝日新聞は「秋入学」に関する記事オンパレード

今日の朝日新聞(東京本社14版)オピニオン欄(16、17面)は「秋入学」に関する記事オンパレードで、「インタビュー」欄では 秋入学 京大は 「時期変えるだけで国際人は育たぬ 入試改革の方が先」 「意欲や創造性を高校と連携し評価 点数偏重から脱皮」 とい…

「大外れの足切り最低点予想を出した予備校の責任」から考えること

中学入試の季節が終わり、本格的に大学入試の季節が始まりました。 昨日は、東京大学の第一次選抜、即ちセンター試験の得点による「足切り」が発表されたようです。 今年は「大荒れ」というか、予備校各校の「センター試験自己採点集計システム」による予想…