茶人

茶人とペットボトルと顔認識自動販売機

お茶のペットボトルが、現在のようにどこでも買えて何の抵抗もなく飲めるようになったのは、そんなに久しいことではない、と思います。 調べてみると、それまで業界が自主規制(「ゴミの増加を懸念して」らしいです)していた500ml以下の小型サイズのペット…

 成功した起業家の方々に「現代の数寄者」になっていただきたい、と思うこと

茶道を始め、表千家に入門して「表千家同門会」の会員になると、毎月会報が送られてきます。 この会報の名前は ですが、これを愚息(大学生)が「ゲッツ」と読んだことがあるのは身内の恥と申しましょうか、イマドキの大学生にこれを読ませるのさえ無理なの…

「茶道」は壮大な伝言ゲーム

私が毎週お稽古に通っている茶道の先生のお社中の大先輩が、来月、とある研修会で「茶通(さつう)」というお点前をなさるので、先月からお稽古をなさっています。この世界に全く関係のない方にとっては説明が必要かと思いますが、茶道においては、どの流派…

 お茶における「道具の配置」の快感

お茶をやっている人に「茶道の魅力は?」「お茶のどこが好きですか?」と聞くと、よく返ってくるお答えは、 「お菓子が美味しいから」「お抹茶が美味しいから」「お抹茶がカラダにいいから/ボケ防止になるから」 などがありますが、日本人特有の謙譲の美徳…

「こうした方がええかも」「どっちゃでももよい」、そして「一期一会のパフォーマンス」

このブログですが、恐れ多くも「堀内宗心宗匠」で検索して見てくださる方がコンスタントにいらっしゃり、そのことすら恐れ多いで私ですが、そんな私が分不相応に経験させて頂いた貴重な機会の感想を書き留めておこうと思います。DVD版 茶事 堀内宗心全記録 (…

「夏の着物」雑感

今日東京都心の最高気温は36度近くあったらしい。 体温とほぼ同じ気温であるそんな日でも着物姿の女性を見かけたとしたら、あなたはその女性がどうして過酷としか言い様がない環境の中、着物を着ていると思いますか?「着物」ですよ、決して「浴衣」ではあり…

お茶の宗匠とルイ・ヴィトン

ルイ・ヴィトンと言えば忘れられないことがあるので、昨日のブランドバッグの話(続・お金を使わずお洒落に見える方法 ブランドバッグの正しい持ち方)に続いてもう一席(?)。落語調になったついでに、話の枕は、茶道表千家、というヴィトンとは縁もゆかり…

堀内宗心宗匠に且坐のご指導を受けること

過日、某所における表千家長生会研修会にて、かの堀内宗心宗匠のご指導を受ける、という、私の「茶人への道」における、エポックメイキングなことがあった。 お茶の世界に無縁な人には何のことやらわからないと思うけれども、宗派を超えて「当代一の茶人」と…

北鎌倉スタンプラリー、じゃなくて。

昨日の穏やかな秋の日とは打って変わって今日は天気予報外れまくり、の冷たい冷たい雨の一日だった。 確かに、昨夜の天気予報も今朝の天気予報も、 「午後からところによって、ぱらぱらと降るかもしれません。」 という予報だったのに。 私今日行動していた…

着物で素敵な着こなしをする人が、洋服でも素敵だとは限らない話

今日は昨日とは打って変わった、激しい雨の晩秋の一日であった。 そろそろ昨日のお茶会の疲れが足腰にきている。お茶会って格闘技!?と言いたいほど、腿の筋肉が痛い。「お運び」として、お茶室と水屋の間を何十回と往復したから。さて、昨日は先生を始め、…

400年前の二代浄益のお釜でお茶を点てたお茶会

秋晴れ最後の日、今日は我が社中、今年最大のイベント、鎌倉の○○寺にてのお茶会がありました。茶人の朝は早い!午前7時過ぎには私は鎌倉駅頭に立っておりました、勿論着物。 本当に着物の経験値が上がったと自画自賛、今朝何時に起きて着物を着たことか。鎌…

ドスコイ酒場&三渓園&筑波山

一昔つまり10年程前、子供と一緒に(いやそれ以上に)テレビゲームにはまっていた私だからか(今はもうすっかり足を洗った)、「着物」という言葉と「経験値」という言葉をついいつも結びつけてしまう、まあ普通じゃないのだろうが、着物を着ての色々な機会…

Bottega Venetaの帯と、東方「大空魔術」と、お茶のお稽古

秋晴れの爽やかな今日は、お茶のお稽古日。勿論お稽古には着物で臨む。 今日のコーディネートは、ダークな地色に秋の花がちりばめられたちりめんの小紋に、まるでボッティガベネタのメッシュのような織の帯。 写真撮るの忘れたのでどんな感じの帯なのかせめ…

堀内宗心宗匠

10余年前の私がそうだったように、フツーの人は、「茶道」と聞いても日本史選択(だった)人でさえ、武野紹鴎、千利休、表千家、裏千家、武者小路千家、家元制度、くらいの知識?これで十分センター試験(共通一次試験?)いけます(ました)。私は今、表千…