「結果が全て」と、安倍首相は言う。

テレビはあまり見ない私ですが、国会中継は割とよく見ます。テレビに張り付いてしっかり見るわけではないのですが、「議論」を見るのが好きなのです。議論を「聞く」ではなく、敢えて「見る」と書きましたが、映像というのは恐ろしいほど全てをそのまま映し…

2013年「浪人」考

以前「父、祖父の代から3代にわたって東京に住んでいる」という知人に聞いた話です。 3代にわたっているのは東京住みということだけではなく、3代にわたって東大出身で、その他親戚中に東大卒がゴロゴロいるんだそうですが、皆が皆現役で合格したわけではな…

「東大文一足切りなし、最低点203点」から見えてくること

センター試験については、今までも散々書いてきたので、今年はもう書くこともないだろうと思っていたら、 東京大学は、25〜26日にある文科1類の2次試験(前期日程)へ向け、受験者の一部を大学入試センター試験の成績を基に門前払いする「第1段階選抜…

AKB48峯岸みなみの「丸刈り謝罪」事件について  

AKB48の峯岸みなみ(敬称略)の丸刈り謝罪に関して、それはもう沢山のブログや記事を読みました。 殆どの意見は、「気持ち悪い」「やらされているのかもしれないが、不快だ」というものでした。(以下、黄色斜字体は、この件に関する意見を私なりにまとめた…

 「 朝日新聞土曜版「be 」:子どもの声は我慢すべきですか?」を読んで雑感   これしきのことに「寛容」という言葉を使わなければならない日本で子育てするのはツラいですね。

妊婦さんや子育て中の母親に対する世間の非寛容な風潮については、拙論ながら今まで何度もエントリーを上げていて(文末に挙げておきます)、言いたいことは書き尽くしているつもりでしたし、昨年さかもと未明氏の一件の時にもがっつり書いたので(これも同…

「13歳の息子へ、新しいiPhoneと使用契約書です。愛を込めて。母より」に関して、日本のおふくろ的雑感

13歳の息子へ、新しいiPhoneと使用契約書です。愛を込めて。母より(Hana.bi)-BLOGOS(ブロゴス) この記事は、ネット上で賛否両論を巻き起こしました。 賛成意見は多くの「素晴らしい」というブックマークを見ればわかりますが、一方「過保護」「気持ち悪い…

朝井リョウ著「何者」の、ネタバレをぎりぎり回避した(回避できてないかも?)感想

2012年の暮から2013年のお正月にかけて、年を跨いで読んだ本。 何者作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/11/30メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 317回この商品を含むブログ (96件) を見る 「作者の朝井リョウって誰?」とおっしゃる向…

民主党が大敗した2012年の暮に

自民党大勝、民主党ボロ負けの第46回衆議院選挙が終わって早くも二週間が経ち、そうして2012年も暮れようとしています。選挙後、勝者と敗者の入れ替わりがはっきりとわかる議員会館の引っ越し風景とか、落選した途端にクビになった、民主党元議員の秘書の方…

再びの安倍政権誕生に寄せて

それは2007年の10月初旬のことだったと思います。 私は翌春に高校受験する娘のために、東京は武蔵野市にある成蹊高校の説明会に出席しておりました。 吉祥寺駅からバスに乗って成蹊学園前で降りると、武蔵野の面影が残る歴史ある広大なキャンパスは秋色濃く…

選挙に行く前に、ふと思い出したこと、忘れてはいけないことなど。

もう昔のことなので、誰に投票したかも忘れてしまったのですが、計算してみると私の年齢から言って、中選挙区制の時代に私も何度か投票したことがあるはずで、ロッキード事件やリクルート事件の後の当時の政治課題で思い出せるのは「金権政治打破」「政治不…

投票日までに忘れておくべきこと

第46回衆議院選挙の投票日があと2日後に迫っていますが、政党乱立、昔どこかで見た顔が思いもかけないところに出てきたりして、頭が混乱してしまいます。 嘗て堀江貴文氏と選挙で戦った強面の御仁が、自民党→国民新党を経て長い名前の党*1を作ったと思ったら…

「政権交代」した前回総選挙のボランティア経験から、今回の選挙について思うことなど

今から3年3ヶ月前、2009年8月末に行われた前回の衆議院選挙は、真夏の選挙でした。もしあの夏が猛暑だった翌年2010年並みの暑さだったら、熱中症できっと選挙運動員に死人が沢山出たことだと思います、本当に前年で良かったと思います。それでも真夏の選挙で…

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること  ③ 赤ちゃんは本来泣くものであること

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること ① 赤ちゃん連れの母親の大変さが本当に理解されたのか? さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみるこ…

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること  ② さかもと未明氏のクレームの真っ当な部分

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること ① 赤ちゃん連れの母親の大変さが本当に理解されたのかどうか? 私は以前から書いているように*1、赤ちゃん連れの母親は無条件で保護されるべきだと思ってい…

さかもと未明氏による「再生JALの心意気」と、それに対する非難に関して時間をおいて考えてみること  ① 赤ちゃん連れの母親の大変さが本当に理解されたのかどうか?

再生JALの心意気/さかもと未明(漫画家) 漫画家さかもと未明氏が、飛行機で乗り合わせた赤ちゃんに関してJALにクレームを付けた一件を雑誌「Voice」12月号に寄稿したものが、ネット上でゴーゴーの非難を浴びて、そして台風のように過ぎ去って行きました。 …

イギリスはヨーロッパではない

今年の夏、ヨーロッパを燎原の火のように広がった「ユーロ危機」も対岸の火事の如くの涼しい顔で、オリンピックに続いてパラリンピックに湧いたロンドンですが(オリンピック期間中は、涼しさを通り越して夏とは思えない低温だったらしいですが)、そのロン…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ③ 入試制度はどうあるべきか?

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ② リベラルアーツは日本の実情に合っているのか? 上記の①で、最初に挙げた日経新聞の記事の順番とは逆になってしまいましたが、最後に…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ② リベラルアーツは日本の実情に合っているのか?

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して 「大学入試」というよりは、日本の大学に関して論じた、10月22日の朝刊「教育」面の鈴木典比古氏による「勉強させる教育改革を」という記事について鈴木氏の肩書きは「大学基準…

大学入試に関する日経新聞の記事を読んで ① 東大の「秋入学、春卒業」に関して

先週、日経新聞で入試制度を含む大学教育に関しての記事が幾つか連載されていました。 その一つは、朝刊1面に月曜日から木曜日まで連載された「大学開国」というシリーズの第五部「入試は変わるか?」というテーマのもと、 大学入試が変革を迫られている。多…

反日デモの長い夏が終わって ③ 次の世代には隣国の言語を学ぶ選択肢を

反日デモの長い夏が終わって ① 鬱々としてしまうのは 反日デモの長い夏が終わって ② そもそもこんな展開になったのは 韓国にしろ中国にしろ隣国から憎悪されている日本という国を次の世代に残すことになるとは、全く鬱々としてしまいますが、一人の平均的(…

反日デモの長い夏が終わって ② そもそもこんな展開になったのは

反日デモの長い夏が終わって ① 鬱々としてしまうのは まあ、そんな中ではっきりしているのは、ここまでの騒動になった原因は、ひとえに石原都知事のスタンドプレー と 野田首相の外交音痴のようですね。石原氏が募った14億円はどうなるのでしょう?今回の騒…

反日デモの長い夏が終わって ① 鬱々としてしまうのは

鬱々としています。 朝起きて、ご飯を食べて、人と会い、買い物をし、テレビを見たり本を読んだり、以前と何も変わらないはずなのに、鬱々としています。 何故にこの秋の日々に鬱々としているのか? それは9月半ばの、中国各地の反日デモの映像が頭から離れ…

茶人とペットボトルと顔認識自動販売機

お茶のペットボトルが、現在のようにどこでも買えて何の抵抗もなく飲めるようになったのは、そんなに久しいことではない、と思います。 調べてみると、それまで業界が自主規制(「ゴミの増加を懸念して」らしいです)していた500ml以下の小型サイズのペット…

自民党総裁選候補者と民主党代表選候補者の、経歴の耐えきれない軽さ

「デマこいてんじゃねえ!」がタイトルのRootport氏のブログで、 「もうイヤだ日本の政治家バカばっか!」 というエントリーを読んだ後、昨日の日本記者クラブ主催の自民党総裁選候補者公開討論会の中継を見て、わかりやすく整理するために、自民党総裁選に…

中国・韓国に対して日本人がとるべき「毅然とした」態度とは?日本の「国益」とは?

先日テレビ中継されていた、衆議院と参議院の予算委員会(外交防衛問題)をちらちらと見ていたら、竹島・尖閣問題については国民の代表である議員の先生方が揃いも揃って、韓国や中国に対して「もっと毅然とした態度で臨むべき」と吠えて(←誇張ではなく文字…

夏の日々に、「老い」と「死」について思いめぐらすこと

もう10年は猶に昔、40歳を迎えた夫がこう言いました。 「平均寿命まで生きられるとしても、もう半分が過ぎたんだなあ。」 ひんやりした空気が一瞬流れたような、孤舟の影漂う発言だったのですが、夫よりも数歳年下の私は、「ふん」と鼻先で笑いました。酷い…

避け難い選択を責める権利は誰にもありません:ルーマニアで殺害された女子大生の悲劇に関して

本当に痛ましい事件で、ご両親、そして彼女を見守り育ててこられたご親族の気持ちを思うと、いたたまれません。 亡くなった益野さんは、正に私の娘と同じ歳です。 同じ1992年に生まれ、きっと初節句も七五三も同じ年に祝い、同じ年に小学校に入学。きっと習…

朝日新聞 朝刊一面「いじめと君」の酷い連載が終わって

2週間にわたって繰り広げられたロンドンオリンピックも終わり、また日常が戻ってきました。 「スポーツの祭典」五輪というだけあって、期間中はロンドンの現地からは何万キロも離れた日本のテレビの前にいる私ですら気分は「お祭り」という非日常にあり、選…

韓国大統領竹島上陸、及びロンドンオリンピックでの韓国人選手の振る舞いから、かつて出会った韓国人について思い出したことなど

先ず前提として。 私は、韓流に興味がありません。 この属性は私の年代では珍しいので、話題が「韓流」になった時には、私はにこにこ笑って口を閉じています。だって、興味がないのですから、disることもできないのです。「韓流スター」で名前と顔が一致する…

オリンピックの応援とは違う愛国心が、家電メーカーリストラのニュースで芽生えたことなど

連日の酷暑とオリンピック報道一色の中で、オリンピック以外のニュースへの反応度が、平時の三分の一程度に低下している私ですが、このニュースには驚きました。 パナソニックが10月に「小さな本社」 150人の戦略本社に 2012.8.3 18:41 大手電機メーカ…