語学
安倍政権になって下村文科大臣のもとで発表される、教育改革に関するニュースは、毎回毎回、日本の将来を思うと溜め息が出るような暗いニュースばかりです、大学入試を「達成度テスト」に替え「人物重視」の試験にするだの、「道徳」を教科化するだの、小学…
アメリカ日記14 僕が英語話せないのは日本の教育のせい 示唆に富んだエントリーでした。 この記事を書かれた taichi MATSUMOTO氏本人によるCVによると、氏は、京都大学に入学と同時にアシスタントプログラマーとして働き始め、 その会社から何人かとスピンア…
何が悲しくて、日本の中枢を支える国家公務員の試験に、「アメリカの大学で学ぶに足る英語力がどの程度あるかを測る試験」であるTOEFLを課さなければならないのでしょうか? ちなみに、TOEFLとは、アメリカの大学に「入学」できるかどうかの語学力を測る試験…
5月1日朝日新聞朝刊オピニオン欄「争論」で、遠藤利明氏(自民党教育再生本部長)ご自身が、大学入試へのTOEFL導入について語っていました。想像を越える、実に酷いものです。 これに対するTwitter上の反応は、 「自分は受けたこともない、『受けても10点く…
新年度を迎えて、日本の大学の改革(案)が報道されています。先ずは先週入学式が行われたばかりの東京大学。朝日新聞によると、 (前略) この春、東大は動いた。一つは、英語での論文提出を課す半期の授業を1年生全員に必修をしたことだ。英語で論文を書く…
去る3月21日に、自民党の「教育再生実行本部」から以下のような提言がなされたのですが、異論が続出したそうで、一週間後の28日に早くも朝令暮改ならぬ「提言の了承を見送る」決定がなされたとか。 最初の提言は以下のようなものです。 大学受験資格にTOE…
早稲田大学卒業して慶応大学の大学院へ、自民党の参議院議員になったものの離党して民主党に入党する、というイソップ物語のコウモリのお話を地でいくような経歴を持ち、そして今は落選中の「前」参議院議員田村耕太郎氏が、「TOEICか、TOEFLか?」という二…
昨日の朝日新聞グローブの特集は 「The language of the future 英語化の行方」 *1でした。 外交やビジネスの世界で進む英語の国際共通語化。 しかし中国などの新興国が台頭し、米国の影響力にかげりも見える。英語の勢いはどこまで続くのか。 という見出し…
朝日新聞のオピニオンに一面を使って、鳥飼玖美子氏の「これからの英語」に関する意見が載っていました(10月20日付)。 what_a_dude様が、全文引用して下さっています。朝日新聞のオピニオンに載っていた鳥飼玖美子さんの意見に寸分違わず同意ーwhat_a_dude…
昨日(2010/09/03)は、私が常日頃世界の片隅でぼそぼそと言っていることを力強く肯定して貰えるようなテレビ番組が2本もあったので、それについて。 先ず1本目は、NHK特報首都圏(19:30~20:00)『社内公用語、英語になってもこわくない?』*1 英語の社内公…
猛暑で私の脳味噌はとろけそうで、「勉強」どころか、字が書いてあるものは読むと必ず目に入る「暑い」という字を見たくなくて新聞さえ斜め読みをしている私などとは違って、この暑さの中でも英語の勉強法、なかんずく 英語の「発音」について熱心にエントリ…
昨日(7月5日月曜日)の朝日新聞内の別紙「GLOBE」。特集記事は、「脱日本」会社の葛藤(←の訳は、Struggling with Globalization 、だそうだけど)その中のCase 3として社内言語の「完全英語化」で話題の楽天社長の三木谷氏のインタビューが出ていた。社内…
実に久しぶりに「はてな匿名ダイアリー」を覗いていたら(はい、私はROMです)、英語&英語教育について活発な議論がなされていたので、一言(増田に書く勇気はありません)。 死ぬほど英語を勉強してきたからわかる、英語学習の限界 はてな匿名ダイアリー …
先日、東京駅中央コンコースを歩いていて、仰天した。構内アナウンスで中国語が流れたからだ。 我に返ってよく考えてみると、「仰天した」私が今更おかしいのであり、これが今の日本社会の実情によく即しているのであった。乗降客として東京駅を利用する中国…
そろそろこのシリーズ( 帰国生の英語力と日本語力の表れ方 ①、帰国生の英語力と日本語力の表れ方 ②、帰国生の英語力と日本語力の表れ方 ③ )をまとめて終わりにしようと思う。順序から言って最後に義妹のことも書かねばなるまい(私は小姑だから許してもらう…
シリーズ第三弾 (参照 帰国生の英語力と日本語力の表れ方 ①、帰国生の英語力と日本語力の表れ方 ② )息子: 彼も彼の妹と同じく、小学生の時公文絡みで英検3級取得していた。しかし、中学に入学した時には、丸っきり忘れていた\(^O^)/。公文ってこんなもので…
ブログ「Railsで行こう!」の酒井氏の下の記事について。 英語は人類最後の世界共通語になるだろう-Railsで行こう!英語でもブログを書いてらっしゃる酒井氏とは違って、私など市井の片隅で暮らす人間にとっては、 「全世界の人に向けて私のブログから情報を…
夫を襲ったアジアの悲劇! その原因は日本の教育政策と国家戦略(の愚策)。夫が先日、中国から来た中国人6人と、商談→会食をしたのだそうだ。 その中国人たちは中国の或る地方の、大きな、というか、巨大な、と言っていい企業集団の幹部であり、全員大学卒。…
アイスランドの火山噴火の影響でヨーロッパの空港が軒並み閉鎖されていたせいで(今日から発着再開?)、成田空港や関空に足止めされていた大勢の外国人旅行者がインタビューを受けていたのを、テレビのニュースで見た人も多いと思う。 私が見たインタビュー…
帰国子女の英語力と日本語力の表れ方 ① から続き。娘: 6年生での渡独だったので、もう日本語の漢字や語彙、「算数」レベルの数学、を親が海外で必死で教えなくてはならない、ということはなかったが、逆に、親や本人が思っていた以上に、「ESL=英語が母国語…
帰国子女の英語能力と日本語能力について、ごく身近な帰国子女のサンプルを肴に述べてみたい。サンプル:息子と娘、姪二人、義妹(おまけ) (身近すぎてすみません。当然の如く、身近特権で当人たちにサンプルにさせて貰う承諾は受けておりませんので) 世の…
今日の朝日新聞の夕刊(東京本社4版)に、講談社とコラボで、教育を考える特集として 『16歳の教科書』特別出張『40歳の教科書』という広告が掲載されていた。 (http://adv.asahi.com/modules/adtopics/index.php/content0109.html) その内容は、「英語はいつ…
ドイツ上陸から10日〜2週間くらい経った頃だっただろうか。 スーパーマーケットでの「レジの女の子に馬鹿にされた事件」*1の後だったと思う。 私はデュッセルドルフ市内を走る地下鉄の某駅のホームに立っていた。 目の前には大きな看板広告があった。 字がび…
英語上達の秘訣は発音練習にあるーRailsで行こう! 日本の中高の英語教育がマイナスにしかならない件について-My Life in MIT Sloan じゃあ中高の英語教育をどう変えるべきか考えてみる-My Life in MIT Sloan 学校での英語教育のゴールをどこに置いているの…
「『日本の中高の英語教育がマイナスにしかなっていない件について』を読んでみた 」を読んでみました。 「中高の英語教育がマイナスにしかならない件についてーMy Life in MIT Sloan」のLilacさん(ブログ時々拝読しています)には、「『最初に住んだ外国が…
ドイツは西南部、デュッセルドルフ市にはライン川にかかる大きな橋が3本ある。どれも見通しが良い大きな橋なのだが、そこを車で走っていると、たまに奇妙に車線をフラフラ危なっかしくよろめきながら走っている車を見かけることがある。 近づくと、案の定右…
「英語」以外の言語も第一外国語として学べるようにすべき、という主張(②③)に追加。 今日、NHKの「クローズアップ現代」を見ていて、またしても自分の不明を思い知らされる。 ロシアのTVクルーが、日本のマグロ養殖を取材している場面で、そのロシア人クルー…
私が不明にして考えが及んでなかった点があったので、「『英語』はそんなにスゴい言語か? ②」に追加。 中学校からの第一外国語の選択肢として「英語」以外に「中国語」「韓国語」に加えて、「アラビア語」も加えることを提案。「アラビア語」が抜けていた。…
人は「最初に行った外国」に影響される、 と数日前に書いたのだが*1 「最初に習った外国語」にも影響される、 と思う。 殆どの日本人にとって*2 「最初の外国語=第一外国語」は英語、 である。大抵の場合、中学校から学校で習い始める(あれ、小学校でも英語…
私は最初に水村美苗氏の「日本語が亡びるとき」*1を読んだ時に、強烈な違和感を感じた。「違和感」はかなり控え目な表現で、殆ど 「それは違うだろ!」 と優雅なマダムらしくもなく(?)頻繁に突っ込みを入れつつの読書であった。ところが、他ならぬ小飼弾…