北鎌倉スタンプラリー、じゃなくて。

昨日の穏やかな秋の日とは打って変わって今日は

天気予報外れまくり、

の冷たい冷たい雨の一日だった。
確かに、昨夜の天気予報も今朝の天気予報も、
「午後からところによって、ぱらぱらと降るかもしれません。」
という予報だったのに。
私今日行動していた「北鎌倉〜鎌倉」方面が「ところによった」のだろうか?
しかも、本降りも本降りだったんんですけど。

ちなみに、天気予報マニアの私は、
気象庁http://www.jma.go.jp/jma/index.html
ウェザーニュースhttp://weathernews.jp/
の二本立てでいつも天気予報をチェックしているのですが、それでも今日は大外れでした。

天気が外れて困るのは、今日は表千家同門神奈川県支部の秋のスタンプラリー、じゃなくて、北鎌倉から鎌倉にかけての三つのお寺を巡る「この秋のメインイベント的」お茶会だったから。

最初に行った円覚寺

で並んでいる時に、既に雨が降り始め、
その後、余りにも雨脚が強くてタクシーで移動した英勝寺↓

も、光照寺

も、雨がざんざん降りのところを石段を登ってお茶席に辿り着く、という感じ。
去年の三渓園茶会*1よりも、移動する分だけ難易度高し。
今日北鎌倉近辺の県道21号線を通った人は、主に年配のおばさま方が揃いも揃って雨の中お着物で傘をさして黙々と歩くかなりの数の姿を見て、

一体何事だ?新興宗教か?

と思われたことでしょう、今の感覚じゃ、常軌を逸しているものね。
しかし、茶人への道は厳しいのです。雨くらいにたじろいでいるようじゃ、まだまだなんです。
しかもそのおばさま方は、近頃の若モノには真似の出来ない教養を身につけてらっしゃる。
それは、
・焼き物を見て、「これは○○焼き」とわかる。
・床の間の掛け軸を見て、書いてある字(一応日本語)が読める。
・「千家十職」*2の系譜がちゃんと頭に入っている。
おばさま方は、Twitterは勿論、パソコンもしないし、せいぜい携帯のメールくらいの「web参加度」なのだが、この教養はスゴい!
今日はつくづく己の教養の無さを思い知らされた一日でした。
だって、きっとお茶会に出されるお道具だからどれもこれも相当に由緒のあるものであろうに、私には

何だかスゴそう・・・

ということしかわからないし、「会記」と言って、茶席のご亭主がその日の茶席のお道具の説明を水茎の跡も麗しい毛筆でさらさらと書いた紙

が回されるのだが、そもそもそれが読めない(日本語なのに)のだ。
これはDigital divideどころの話じゃない、ホント恥ずかしいことだ。
いつの日か、正客の位置に座っても恥ずかしくないだけの、茶歴と貫禄と教養がつくのだろうか?