インフルエンザ考 

インフルエンザ騒動で暫く間が空いてしまった。

先ず娘が罹って、それを献身的に看護した私が見事羅患した。
ここ15年くらい、

風邪をひいたことがないのが自慢♡

だったのに。
娘が罹った時に、病院へ行くとどんなところでどれくらい待たされるのか、というのを目の当たりに学習していたので(劣悪な環境で2時間待ちとか)、私の場合は病院へ行かず、従ってリレンザタミフルもなしに、自力で治した。
・・・と言うと、

どこの原始人?

という目で見られるのだが、普段健康な大人で、明らかにインフルエンザとわかっていれば、自宅で寝ているのが一番の療法である、ということをいつの間にか皆忘れているのではないか?
日本国民、揃いも揃って、

野生の勘

を忘れてない?
あの鼻の奥にごりごり突っ込まれなくては、インフルエンザかどうかも自分で感知できなくなってるの?
「フツーの風邪じゃない」くらい自分でわかるでしょうに。
リレンザタミフルも、決して「インフルエンザに効く薬」というわけではなく、「ウイルスの増殖を抑える薬」なのだから。
いや〜、インフルエンザって確かに高熱の時は苦しいけれど、治りはじめたら早い早い、急速に回復し、普通の風邪ならば治っても咳やら鼻水やらぐじゅぐじゅ長引くのが、インフルエンザの場合、後はすっきり!
私の場合、いきなりの高熱(38.5~39度)が48時間続き(勿論、抗ウイルス薬なしで)、いきなり下がって、はいおしまい。
水分補給さえ気をつけていれば、恐るるに足らず。
お茶のお稽古を休んでしまったのだけが、悔やまれるけど。
先生をはじめお社中のおばさま方、前世紀前半に流行したスペイン風邪の免疫があるせいか(?)どなたもまだ新型インフルエンザに罹っていない、私、第一号。

私が問題だと思っているのは、大昔私が子供だった頃は学校で集団接種が行われていた(数ある予防接種の中でも『痛い」度では最強だった)のが、中止になったのは、効果よりもリスクが高いから、というのが忘れられていないか、ということだ。
本当に今回の「新型インフルエンザ」にワクチン接種は必要なのか?
普段健康に生活していれば、インフルエンザに罹っても水分補給に気をつけて数日寝ていれば治る病気なのだから、変に情報を操作して(予防接種をしないと罹ったら重篤になるとか、リレンザタミフル飲まなきゃ重症になるとか)煽って逆に本当に病院での手当が必要な人に必要な治療が行き渡らなくなっているかもしれないと危惧する。
インフルエンザは、大概の場合、医者にかからなくても治るものなのではないか?
そうやって、原始人どころか、ついこの間まで私たちも治してきたんじゃなかったっけ?
今は故意に情報が隠されているとしか思えないのだが、インフルエンザ予防接種での副反応がどの程度、どれくらいの人数にわたっているかが知りたいところだ。
思うのだが、結局のところ、お上である国の公衆衛生上の施策としては、

例え数人確実に死んでも、その他の数十万人を生かす

ことが求められているのだろう、予防接種とはそもそもそういうものであり、また副反応が出る確率はそれくらい。
でも、自分の子供がその「数人」の人身御供にあたったら?親である自分の決断で予防接種を受けさせた結果、その「数人」に入ってしまったら?
「自分の子供が公衆衛生のために亡くなったのは、仕方ないことである。」と親として言えるだろうか?
となると、一番の防衛策は、

予防接種を受けさせない

という選択しかないのである。

・・・ということを、下の本を書いてらっしゃる母里啓子さんの確か朝日新聞への投稿(10月10日付 『私の視点』)を見て思ったことだ。