猛暑だった今年の夏雑感


朝からうだるように暑い或る8月の朝、
会社に行くために玄関でもう靴を履いてしまった夫が、
「あっ、iPhoneを机の上に置いて来たから、持って来てくれる?」
とのたもうたので、「はいはい、すぐに取ってくるから。」と嫌な顔一つせずに夫の忘れ物を渡すべく甲斐甲斐しく、iPhoneではなしに、エアコンのリモコンを夫に手渡したのは、何を隠そう、私です。暑さのせいなのか、はたまた認知症なのかは、聞かないでください。


大学生の息子が3日間だけ帰省していたのですが、一家4人で鎌倉に食事に行った帰途、客層の殆どが「海水浴帰り」の人々、それも夜9時頃だったので家族連れというよりは、ヤンキーのカップルがとても多かった車内に乗り込むや否や、私以外の3人(夫、大学生息子、高校生娘)がiPhone出していじり始めたのです、Twitter。幼子のように無心にiPhoneいじる3人のその姿は、海水浴帰りカップルで埋め尽くされた横須賀線の車両の中では、かなり異色の空間ではありました。きっと夫・息子・娘それぞれが、電車に乗ったらiPhoneTwitterというのがデフォルトになっているのだと思いますね。
さて、
息子と娘は口には出しませんが父即ち夫のアカウントを知っていると思うのです。
父親即ち夫はそれに気付いていないと思うのです。
娘は兄即ち息子のアカウントも知っているっぽいのですが、ポーカーフェイスです。
息子は妹即ち娘のアカウントは知らないのではないかと思います。
もしかしたら夫は息子のアカウントを知っているかもしれませんが、知らぬ存ぜぬの風情。
そしてそれらの「知っている・気付いていない」の関係を把握しているのは多分私だけであり、これが本当の「仮面家族」と思うこの猛暑の夏。



「ねえ、そう言えば英語って『形容動詞』ないよね?」
とこの夏休み、驚愕の発言をしたのは、大学受験生クラスタの高三のムスメです。
(帰国子女で英検1級保持者です。)


そう言えば、夏の出来事ではなく真冬のことなのですが、3年前センター試験一ヶ月前に、
「この英語の問題集の解説にある『時制の一致』って何さ?
とこれまた衝撃の発言をしたのは、当時やはり高三の息子でした。
(同じく帰国子女&英検1級保持者です。)

ちなみに、こういう二人は英語の家庭教師も塾のアルバイトも出来ないでしょうね。
・・・話が逸れました。


私は中高とテニス部でありまして、特に高校の時は「◯◯高校の大奥」と言われた非常に厳しい部活で、夏休みも殆ど毎日「コートにかける青春」*1
だったのですが、瀧山さま、じゃなくて、私たち後輩のことを気遣う優しい先輩から常に、
「練習中に水を飲むのは禁止だから。水を飲むとかえって疲れて動きが悪くなるから!」
(「ローリングフラッシュ完成のためには、厳しい練習に耐えるのよ!」とは言われませんでしたけど。)
と言われて、午前の練習なら一度だけ、午後の練習なら二度ある短時間の休憩時間にしか、水分をとらせて貰えなかった記憶があるのですが、今年こんなことをしていたら死人続出だったと思うのですね。では何故昔は誰も死ななかったのでしょう?そして「水を飲むと身体が重くなって疲労する。」というあの力強い学説はどこにいったのでしょうか?昔だって、気温は30度は猶に超えていたと思います。


↑という話をこの間美容院に行った時に、シャンプーがとても上手な若い男の美容師さんとしました。その美容師さんは、高校時代3年間野球部で「丸刈り
だったそうで、それは「金色に茶色のメッシュいれて染めててくしゅくしゅっとした」今現在のヘアスタイルからは想像もできないのですが、更に驚いたのは、彼が属していた某高校の野球部では、グラウンドに一番近い水飲み場に並んでいる蛇口という蛇口のコックが全て取り外されていたそうです!それは監督の目を盗んでこっそり部員が水を飲まないためだったとか!彼の若さから言って、僅か数年前だと思うのですが、今年はそのコックは戻されていたのでしょうか?


先日お茶のお社中のおばさま方(喜寿クラスタ)の会話。
「去年までは、殆どクーラー点けなかったのよ。カラダに悪いし、足は冷えるし、膝も痛くなるから。」
「そうなのよ。去年まではお医者様も『冷やすと膝に良くないから、クーラーにあたらないで下さい。』だったのよ。それが今年は『年寄りは一日中クーラー点けてください。』でしょ?なかなか頭が切り替わらないのよね。ついつい『勿体ない』って思ってしまうの。」
「リモコンにタイマーがついてるらしいんだけど、使い方わからないから、夜中に何度も起きてクーラー切るのよ。部屋が寒いから。それで朝起きたら、寝たんだか寝ていないんだかわからないの。」
「今までは、クーラーつけなくても家の中では死人は出なかったのにねえ。」


その通りですよね〜。何が変わったのか、誰か(政府関係者)しっかり説明しておばさま方の疑問を解いてほしいです。
地球温暖化で今までとは気温が違う」
というのでしょうが、これは比較の問題であって、今年の東京の平均気温が、10年前くらいの熊谷や多治見と同じくらいだとすると、10年前熊谷や多治見で「熱中症」やら「熱中症で死亡」ということが今年の大都市周辺でのように起こっていたのでしょうか?寡聞にして知りません。


さて、今年の夏の私のお友達(大親友!)は、何と言ってもこれ!

つい3分前までは、これは「森永製菓」がパテントとって作っているものだとばかり思っていたら、「Morinaga」ではなくて「Marunaga」だったのですね!この「しろくま」というネーミングの由来は知っている人は知っていると思うので、今更解説しないけれども、これって実は単価がハーゲンダッツよりも高い!のですよね。これをこの夏一体何個食べたことやら・・・。


そして2010年の夏も終末に近づくのでありました。