見てはいけないもの①・・・70年代元アイドル3人

拙宅では昼間にテレビが点いているのは、国会中継くらいなのだが、今日は天気予報を見たついで、昼のニュースの流れでNHKのお昼の番組が始まってしまって仰天した。
新聞によると番組名は「金パラ」だそうだが、何と出演していたのは、

麻丘めぐみ石川ひとみ柏原芳恵

の3人。歌も歌っていた!それも2曲ずつ!「私の彼は左きき」なんて何十年ぶりに聞いただろう。衣装も往年のような原色ドレス。特に柏原芳恵の真っ黄色のフリフリドレスは今じゃ10代のコでも恥ずかしくて着られないような「モロ・アイドル仕様」!

調べればすぐにわかるが、三人の年齢は、

54歳、50歳、44歳!

歌詞を聞いていると、当人の容貌とのギャップに赤面してしまうのだが(例えば54歳の麻丘めぐみは「芽ばえ」で「もしもあの日あなたに会わなかったらわたしはどんな女の子になっていたでしょう?」と歌うのだ!?)、本人たちは恥ずかしさは微塵も無いらしく振り付けまで往年のまんま、で歌っていた。就中、柏原芳恵に至っては、「ファンの皆さんから元気が貰える」(参照私の嫌いな言葉)から、と言って、「よしえちゃんコールを客席の皆さんでお願いします!」と図々しくマイクを客席に向けていた。なべて3人とも、久しぶりの(?)テレビ出演、それもNHK、その上嘗てのライバルと共演、という条件が重なってか、高揚しているというか、まあはっきり言えば三人とも舞い上がっていたようだ。それが視聴者である私の脳内にこういう文字を浮かび上がらせる。

痛い!

齢50歳近い女性が、30年以上前の自分の姿を得々とそのまんまなぞっているのは、

異様!

ただ同性として衷心より同情申し上げるのは、

時は誰の上にも平等に降る

ということである。一世を風靡した元アイドルでも経年劣化は同様なのだ。ここのところ、芸能人は言わずもがな、一般人でも、アラフィー、アラフィフ、アラ還(暦)、年齢を問わず、「若さ」、正確に言えば「外見の若さを保つこと」に関して少々貪欲過ぎないだろうか。私に言わせれば、外見を繕っても、中身は実年齢相応のおばさん、という人が殆ど。外見は勿論大事かもしれないが(それに異論はない)、実は中身の方が真の「若さ」を保つには大事だと思うのだけど。。若者の文化や世の中の動きを理解し受容する、ということを謙虚にまず実践してほしいものだ。

嗚呼、何だか見てはいけないものを見てしまった気分。